HIS 最終赤字500億円、2期連続の赤字で業績不振が長期化

赤字幅が倍増、不正受給の影響も懸念

 「Go To トラベル」の補助金を子会社が不正受給していた問題が表面化した(株)エイチ・アイ・エス(TSR企業コード:292203993、東京都港区、東証1部)は12月28日、2021年10月期(連結)の最終赤字が500億5000万円だったと発表した。最終赤字は2期連続で、赤字幅は20年(250億3700万円)から倍増。売上高は前期から7割減の1185億6300万円とコロナ禍で業績不振が長期化している。

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‌業績不振が長期化しているHIS(TSR撮影)

 HISは24日、「Go To トラベル」の不正受給を巡り、疑いのある子会社2社の社内調査委員会の報告書を公表した。不正受給の疑いは最大で6億8329万円にのぼり、不正受給した補助金は返還する意向を示した。
 2022年10月期の連結業績予想は、未定としている。

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