NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」 神奈川県内の経済効果307億円 横浜銀行など試算

鶴岡八幡宮の大鳥居=鎌倉市

 鎌倉などが舞台で来年1月9日から放送されるNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」を巡り、鎌倉市観光協会と横浜銀行、浜銀総合研究所は28日、神奈川県内経済への波及効果が約307億円に上るとの試算を発表した。

 日銀横浜支店がすでに発表した約260億円とする経済波及効果を踏まえた上で、地元で取り組む地域活性策などを考慮して試算したという。

 産業別には宿泊業の41億円が最多。飲食サービス37億円、土産物などの商業32億円─などと続いた。

 2015~18年に大河ドラマで主な舞台となった都道府県を参考に、放送に伴い県内宿泊客は61万人、日帰り客は407万人増加すると想定。観光客の消費支出や、大河ドラマ館の誘客などが期待され、同協会と同総研は「ドラマの効果は大きく、コロナ禍で苦しむ事業者などには希望の光となるのでは」としている。

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