「雪辱ならずも貴重な経験」全国ジュニアラグビー 長崎2位 福岡に5-36

第1ブロックBパートで2位と健闘した長崎県代表

 ラグビーの第27回全国ジュニア大会最終日は28日、東京・江東区夢の島競技場で行われ、長崎県代表は第1ブロックBパート決勝で福岡県代表に5-36で敗れたが、2位と健闘した。
 長崎は前半2分にフッカー北尾(島原RFC)のトライで先制。序盤はプロップ本山(大村RS)らFW陣が攻守両面で体を張って前に出た。だが、5分に追いつかれると、その後も2トライ(2ゴール)を奪われて前半を5-19で折り返した。後半は連係ミスもあって3トライ(1ゴール)を献上。終盤は何度かインゴールに迫ったが、及ばなかった。

 長崎県代表は九州大会決勝に続いて福岡の壁に阻まれた。モールで押し込んだ先制トライをはじめ、FW戦を中心に入りは完璧だったが、その後は修正力を見せた相手に押し切られた。ロック下田(長与YR)は「いい流れをつかめたのに、ミスも連発して自分たちのラグビーができなかった」と悔しがった。
 果敢にぶつかって前へ出たが、先制後は福岡が外へ外へと展開し、長崎の強みをつぶされた。それでも、11大会連続で実力上位の第1ブロックに出場し、選抜チームで切磋琢磨(せっさたくま)してきた貴重な経験。小坂監督(船越小教)は「必ず次につながるし、誇っていい。もっともっと貪欲に強くなってほしい」と期待を込める。
 今後はそれぞれの高校でチームメートにもなればライバルにもなる。主将のフッカー北尾(島原RFC)は「仲間に支えられて人間性も身につけられた。ばらばらになるけど、高校でも(県代表の)グリーンのジャージーを着て活躍したい」と誓っていた。


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