【新型コロナ】神奈川・平塚で1年遅れの二十歳の節目 「同窓会」でリアル再会喜ぶ

談笑しながらビンゴを楽しむ参加者ら=平塚市榎木町のホテルサンライフガーデン

 新型コロナウイルス禍でオンライン開催となった平塚市の成人式の代替イベント「二十歳の同窓会」が29日、ホテルサンライフガ-デン(同市榎木町)で開かれた。2000年度生まれの約120人が参加、1年遅れの「節目」を祝うとともに、旧友との再会と交流を楽しんだ。

 今年1月の平塚市の成人式の対象者は2635人。新成人でつくる実行委員会は2部制や時間短縮などの対策を講じて準備していたが、コロナの感染拡大でオンライン開催となった。

 旧友に会えなかった無念さを抱いていた実行委メンバ-と、平塚駅前の商店主らでつくる「平塚まちなか活性化隊」が「同級生との再会の場を」と3月から企画を練り、この日を迎えた。運営資金は約70の企業・個人からの寄付で賄った。

 イベントでは、これまで21年の社会情勢を振り返る自作ビデオを上映。市内の企業や商店が提供した商品券や人気ゲ-ム機などが当たるビンゴ大会も催された。久しぶりの再会を喜び合った参加者は近況報告をしたり、写真撮影したりしながら、思い思いの時間を過ごしていた。

 1月の成人式実行委員長で今回の実行委員も務めた原田昌尚さんは「諦めず動くことで、思いを形にできた。活性化隊など支援してくれた大人に感謝したい」と話していた。

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