大晦日から元日 日本海側中心に大雪に警戒を 強風や厳しい寒さも

 これから1日1日(元日)にかけて、日本付近は冬型の気圧配置が強まる見込み。北日本から西日本の日本海側を中心に大雪が予想され、太平洋側でも山地を中心に大雪となり、平地で雪の積もる所がありそうだ。積雪や路面の凍結、車の立ち往生など交通障害に警戒が必要となる。

大雪に警戒を

 30日(木)午後は日本の上空に寒気が南下するため、日本海側で雨の所も夕方以降は雪に変わる見込み。大気の状態が不安定となり、西日本の日本海側や北陸は雷を伴う所があるため、落雷や竜巻などの激しい突風に注意が必要だ。太平洋側は晴れる所もあるが、今夜にかけて全国的に風が強まり、31日(大晦日)朝にかけて空気が冷たくなりそうだ。

 31日(大晦日)はさらに寒気が強まり、日本海側に発達した雪雲が流れ込む予想だ。東北の日本海側から中国地方の山地を中心に雪の降り方が強まるが、1日(元日)にかけては新潟県を中心に、平地を含めて降雪量がかなり多くなるおそれがある。雪に慣れている地域でも、増加する積雪や路面の凍結、吹きだまりやふぶきによる交通障害に警戒すると共に、雪を伴った強風・高波にも注意・警戒が必要だ。湿った雪による電線などへの着雪、なだれ、屋根からの落雪、農業施設等への被害、落雷や竜巻などの激しい突風にも注意が必要となる。

 なお、普段は雪が少ない西日本の太平洋側や東海でも、1日(元日)にかけては山地を中心に大雪となり、平地でも積雪となる所がある見込み。同じ場所に雪雲が流れ込んだ場合は、警報級の大雪となる可能性もある。元日の朝は氷点下の冷え込みとなる所が多いため、路面凍結や、寒さそのものに対して注意が必要だ。

ピークを越えても

 冬型の気圧配置は、1日(元日)午後には次第に緩むが、北陸以北の日本海側はなお雪の降りやすい状態が続く見込み。2日(日)にかけては、大雪となった地域で日中の気温が元日より上がるため、なだれや屋根からの落雪、除雪中の事故などに注意が必要だ。いったん融けた雪が、朝晩の冷え込みで凍る場合もあるため、車のスリップや歩行中の転倒にも注意が必要となる。なお、2日(日)~3日(月)は、発達する低気圧の影響で、北海道を中心に大荒れとなる可能性も出てきた。今後の気象情報に注意が必要だ。 (気象予報士・高橋和也)

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