エンジンがなく、車体と運転する人の重量を動力として走る車「ソープボックス」の10分の1サイズの「モックカー」を製作し、タイムを競う授業が15日、秦野市寺山の市立東小学校で行われた。3年生の児童95人がものづくりの面白さを体感した。
ソープボックスは1930年代の米国の工場で、せっけんを入れる箱に車輪を付けて走ったのが起源とされている。米国では坂を下ってタイムを競うレースが開かれ、子どもの大人気イベントとして親しまれている。
授業は同市に本部があるNPO法人「日本ソープボックスダービー」の協力を得て進めた。児童は山本教子事務局長の説明を聞きながら、木製シャシーに接着剤でタイヤと車軸を付けるなど組み立てを行った。
モックカーが完成すると、体育館の特設レース会場へと移動。約130センチの高さからスタートし、アップダウンのある全長約8メートルのコースを走らせタイムを競った。