こんにちは。やっぱりハイボールには肉!のくにぱぐです。今回はローストポークを作成します。この手の肉料理はどうしてもキャンプでは消費しきるのが大変ですが、ローストポークは「キューバサンド」という朝食メニューに転用できるので便利です。キューバサンドと聞いてピンと来ない方も多いと思いますが、本当に美味しいホットサンドですので是非試して欲しいです!
ローストポーク単品でも美味い! 朝食は絶品「キューバサンド」に転用
今回は「ローストポークを自作し、それを使ってキューバサンドを作る!」というメニューになります。私としてはキューバサンドというホットサンドが非常に美味しいので、是非皆さんにもここを目指して欲しい感じです。
ローストポークもキューバサンドに合うような、ライムでのマリネなど、ちょっと独特な作り方にしていますので。
とはいえこのローストポークも酒のツマミに最高です。キャンプではローストポークを作って夕飯やお酒のお供にしてから、翌朝残ったぶんでキューバサンドを作るのがベストでしょう。
なお、キューバサンドはカリっと焼き上げたパンの歯ごたえと、さっぱりしながらもこってりとした味のギャップが日本人の味覚に合い、とても病みつきになるホットサンドです。
ボリューミーなサンドイッチで、見栄えもなかなかよく、一度食べたらクセになると思います。
サンドイッチの具から仕込むのはなんだか面倒そうですが、逆に言うと、ローストポークさえ作っておけばキューバサンド自体は朝、簡単に作れますし、ローストポークも難しいメニューではないと思います。
なんならローストポークはキャンプ前に作っておくこともできます。
ちなみに、キューバサンドとはその名の通り、キューバ発祥のサンドイッチです。
『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』という映画でおいしそうなキューバサンドがストーリーの中心になることから、日本でも徐々に注目を集めており、最近では専門店も増えてきています(画像は専門店で購入したキューバサンドです)。
本当は画像のような「キューバンパン」という独特のパンを使用するのですが、これが一般にはほとんど流通していないので、今回、フランスパンで代用する方法を考えてみました。
ローストポーク+キューバサンドの食材と道具
ローストポーク+キューバサンドの食材(3人前)
【ローストポーク】
- 豚肩ロースブロック肉 …400g
- ライム果汁 …100cc
- チューブニンニク …5cm程度
- 黒瀬スパイス(なければ塩胡椒) …適量
- ローズマリー …1本
- オレガノ(あれば) …適量
- セージ(あれば) …適量
【キューバサンド】
- 上記で作成したローストポーク …150g
- バケット(柔らかいもの) …1本
- バター …30g
- ハム …6枚
- チェダーチーズ …3枚
- ピクルス …1+1/2本
- イエローマスタード …適量
豚肉は肩ロースのブロックが推奨です。かなり味が肉の良し悪しに影響を受けるので、できれば精肉店でよいものを買いましょう。400~500gぐらいあればよいと思います。
ライム果汁はビンのもので構いません。生のオレンジなどでも良いようですが、絞ったりはまあまあ手間に思えます。
ハーブ類はお好みですが、ローズマリーは最低あったほうが良いと感じました。オレガノもかなり合いました。なるべく爽やかな香りのあるものを使うと良いみたいですね。
黒瀬スパイスは複雑な香りづけと下味づけに便利ですが、ない場合は他のアウトドアスパイスでも構いませんし、塩胡椒でも構いません。
最後にキューバサンド用のパンですね。キューバンパンはまず手に入らないはずで、代用品として使うのはフランスパンです。おすすめは柔らかめのバケットです。硬いパンだと食べにくいので、出来る限り柔らかいものを選びましょう。
パン屋さんのものより、スーパーなどで買えるメーカー製造のものが適していると思います。
ローストポーク+キューバサンドの調理に必要な道具
【ローストポーク】
- ダッチオーブン(もしくは家庭用オーブン)
- ジップロック
- フォーク
- アルミホイル
【キューバサンド】
ローストポークの調理は、キャンプで行う場合、ダッチオーブンがベストです。当然家庭のオーブンでも問題なく調理できます。
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ダッチオーブンを使用する場合は、炭火で上下から熱しますので、それ用のグリルや炭なども用意しましょう。
キューバサンドはホットサンドメーカーで焼き上げます。できたら画像のような、分割のないタイプのものを用意してください。分割されたタイプでも作れますが、かなりやりにくかったです。
ダッチオーブンを使ったローストポークの作り方
【1】まずはローストポークを作ります。下ごしらえはローストを行う1日以上前に開始します。下味がよく染み込むよう、フォークでまんべんなく細かく豚肉に穴を空けていきます。
【2】全面に穴を空けたら、豚肉をジップロックに入れ、全面に黒瀬スパイス(もしくは塩胡椒やアウトドアスパイス)を振ります。
その他、ライム果汁、ニンニク、ハーブ(ローズマリー以外)を入れてジップロックの上からよく揉みます。
【3】最後にローズマリーを入れたら、冷蔵庫で寝かせます。丸一日寝かせますが、時折ひっくり返したりして、下味を全面によく染み込ませます。キャンプ場でローストする場合、この状態でクーラーボックスに入れていきます。
【4】一日経過したらローストを行います。
まずは寝かし終わった豚肉は洗わず、そのままの状態で表面を各六面、30秒ずつ焼いていきます。ダッチオーブンでローストする場合は、熱々に熱したダッチオーブンで焼けば洗い物が1つですみます。自宅のオーブンで焼く場合はフライパンで焼けばOKです。
【5】表面だけ焼き上げた肉をアルミホイルで包みます。ローストする段階で肉汁が大量に出ますが、それがこぼれないよう、しっかりと二重に包んで、端も折っておくようにします。
【6】ダッチオーブンを使う場合は、焦げなどを防ぐ目的で、肉の表面を焼いた際の汚れをサッとウェットティッシュなどで拭いておきます。そこまで厳密でなくても大丈夫です。
【7】家庭用のオーブンなら180度で予熱しておきます。ダッチオーブンの場合、細かい温度が測りにくいのですが、熱々にしておきましょう。ダッチオーブン下部より上部に炭を集めたほうがコントロールしやすいと思います。
【8】アルミホイルに包んだ肉をローストします。ダッチオーブンの場合、中敷きの網を入れて過熱状態になることを防止します。家庭用オーブンならそのまま焼いてください。
ローストする時間は30分を目安としますが、ダッチオーブンのほうが火が入りやすいので、少し時間を短くしてもいいと思います。
【9】ローストが終わったらオーブンから肉を出しますが、出した後アルミホイルに包んだまま30分~1時間程度放置し、肉を休ませます。
これによって芯まで火が通り、生っぽい感じがなくなり、切断面がきれいなピンク色になります。これでローストポークは完成です。
※ 豚肉は寄生虫が非常に怖いため、血が出ていたり、ふにゃっとした感触で生っぽい仕上がりの場合、必ず再加熱しましょう。家庭でこれを行う場合、電子レンジでの加熱でも構いません。
ホットサンドメーカーを使ったキューバサンドの作り方
【1】バケットはホットサンドメーカーで挟めるサイズに切り、サイドから切り込みを入れて割ります。
【2】バケットの切断面をホットサンドメーカーで軽く焼き、バターを少量塗ります。
【3】イエローマスタードをたっぷりと塗り(酸味は強いですが、辛くはありません)、薄くスライスしたローストポーク約50g、カットしたピクルス1/2個、ハム2枚、チェダーチーズ1枚を挟みます。
それぞれの量はお好みで構いませんが、ローストポークたっぷりが美味しいです!チェダーチーズはなるべくはみ出さないように挟むとキレイに仕上がります。
【4】ホットサンドメーカーでたっぷり1人前10gのバターを溶かし、バケットをホットサンドメーカーでギューッと挟んでから焼いていきます。
こうやって焼くと挟む際に中の具が飛び出してきますので、実際は画像とは異なり、バケットの開口部を蝶番側に向けて挟むとよいです。
【5】両面を焼いていきます。ホットサンドメーカーを裏返す際にバターが隙間からこぼれるので、火から離してクルっと素早く裏返すようにします。
ある程度焼けたらたまにホットサンドメーカーを開いて焼き加減を確認しながら焼きます。普通のホットサンドとは異なりそんなに簡単には焦げませんが、逆になかなか焼けないので注意がいります。
染みこむバターでバケットがカリっと焼けたら完成です。
意外と奥が深い! 自分なりのホットサンドを作ってみよう!
ホットサンドというと、どうしても中に挟む具材だったりがワンパターンになりがちですが、今回のキューバサンドのような変わり種も意外に簡単に作れます。
キャンプの際の食事に「自分だけのオリジナルメニュー」を作るのに、工夫をしたホットサンドはなかなか便利。グループキャンプの時など、とても喜ばれます。みんなで得意料理を少しずつシェアしたりするのも楽しいですよね。
毎度イチから作るのが大変な時は、市販のローストポークを少しマリネして使うとか、ちょっとしたアイデアで代用もできますし、そうしたテクニックを掘り下げていくのも面白いです。
今回のキューバサンド、単純に美味しいメニューではあるのですが、そうした部分のヒントにもなったら嬉しいです。