新潟・糸魚川大火の被害、克明に 相模原の写真家が写真集発刊「防災の大切さ伝えたい」

新潟県糸魚川市の大規模火災を記録した写真集を発刊した写真家の時田まさよしさん

 2016年12月22日に新潟県糸魚川市で起きた大規模火災の被害を194点の写真で克明に伝える写真集を、相模原市在住の写真家時田まさよしさん(73)=同市南区新戸=が発刊した。時田さんは18年4月に厚木市内でこの火災を題材とした写真展を開催しており、「写真を通じて防災の大切さを伝えたい」と訴える。

 日本海に面した糸魚川市はほぼ東西に鉄道が通り、鉄道と約300メートル北側の海岸線との間に旧市街地が広がる。

 「命を守るために防災 糸魚川大火『魔』の強風 未来に伝える糸魚川市駅北大火写真集」(A4変型判、72ページ)と題した写真集には、同市消防本部提供の出火当時の写真50点も収録。午前10時20分ごろ駅近くのラーメン店から出火していったんは鎮火しそうになったが、南からの強風にあおられて再度激しい勢いで炎が広がる様子が写し出されている。

 火災は翌23日午後4時半に鎮火。約4万平方メートルを焼き、全焼120棟、半焼・部分焼27棟、けが17人の被害を出した。

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