【2022年年頭所感/日本薬剤師会山本信夫会長】「『真に薬剤師の輝ける年』を目指す」

【2022.01.04配信】日本薬剤師会の山本信夫会長は、「新年のご挨拶」をメディア各社に公表した。コロナ禍でワクチン接種において希釈・充填活動などに貢献した2021年を振り返り、改正薬機法で始まっている認定薬局制度などに触れた上で、「現在の実態を踏まえて将来の在り方を模索し、『真に薬剤師の輝ける年』を目指したいと思います」としている。

日本薬剤師会・山本信夫会長の年頭所感は以下の通り。

新年あけましておめでとうございます。ドラビズon-lineをお読みの皆様におかれましては、お健やかに新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。また日頃から、紙面を通じて日本薬剤師会の活動にご支援を頂き、ありがとうございます。

さて、昨年は、新型コロナウイルスの変異株の出現により、年頭より全国規模での緊急事態宣言やそれに伴う行動規制が敷かれ、日常生活のみならず社会全体の経済活動にも甚大な影響が及んだ一年でありました。

2月からスタートしたワクチン接種では、全国各地で医師・看護師・行政当局と連携協力して、ワクチン接種体制の確保にむけ、接種前の問診やワクチンの希釈・充填作業等の活動や、感染者の急増に伴い自宅あるいは施設等で療養を余儀なくされた地域の方々への、切れ目のない医薬品提供体制を維持し、地域住民への円滑な医薬品提供を行いました。

また、改正薬機法は施行2年目を迎え、超高齢社会を見据えた薬剤師・薬局の新たな姿を目指す、地域連携薬局・専門医療機関連携薬局という認定薬局制度がスタートしました。地域住民の医薬品ニーズに即応可能な新たな概念に基づいた基本的機能を備えた薬局として、地域住民から確実な信頼が得られるよう不断の努力が求められることとなります。

「薬剤師の本質的な業務」については自ら再検討を加え、国民・患者の医薬品に係る安全を守るために、「薬剤師の役割は何か?」と言う基本的命題について、温故知新これまでの歴史を振り返りながら、現在の実態を踏まえて将来の在り方を模索し、「真に薬剤師の輝ける年」を目指したいと思います。

結びに、皆様のますますのご降盛を祈念申し上げ、新年の挨拶といたします。

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