東京のIT企業「ニジボックス」 4月に長崎進出 ウェブサイト開発 県など誘致

 長崎県と県産業振興財団、長崎市が誘致したIT企業のニジボックス(東京)は12月22日、市内に新拠点「長崎サテライトオフィス」(仮称)を設けると発表した。今年4月に開設予定で、3年間で県内中心に16人を雇用する計画。
 同社によると、地方に新たな拠点を設置するのは初めてという。長崎では、ウェブサイトで利用者の目に触れる部分を開発する「フロントエンドエンジニアリング」業務などに従事。オフィスは長崎朝日ビル(万才町)の1階に設置する。
 県市と連携し人材確保しやすいことなどが立地の背景。新型コロナウイルス禍に伴い地方の人材採用を進める。IT業の経験者らを採用する方針。
 同社は、リクルートの子会社として2010年11月設立。21年3月期の売上高は14億3067万円。従業員数は151人(4月1日現在)。
 21年度内に立地協定の調印式を予定。同社の担当者は「雇用創出で経済を活性化させたい。また、給与水準も東京と同程度なのでワークライフバランスの充実も実現できるのではないか」としている。


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