前半と後半で様変わり 寒暖の変動大きかった 下旬に大雪も 12月のまとめ

12月の気温・降水量・日照時間の平年比

 気象庁は4日(火)、12月の天候のまとめを発表した。寒暖の変動が大きく、日本海側を中心に大雪となった。降水量は、北日本の日本海側と東日本の太平洋側でかなり多かった。日照時間は、高気圧に覆われやすかったため、西日本の太平洋側でかなり多かった。

気温変動大

12月の気温経過(気象庁HP:前3か月気温経過より 加工)

 上旬から中旬は寒気の南下が弱かったため、気温が平年を上回る日が多くなった。下旬は強い寒気が南下して、大きく気温が低下した時期があり、全国的に寒暖の変動が大きかった。

下旬に大雪

12月26日午後6時の天気図と衛星画像

 低気圧や前線の影響を受けやすかったため、降水量は北日本の日本海側でかなり多くなった。また、南から湿った空気が流れ込み大雨となった所があり、東日本の太平洋側でかなり多くなった。また、下旬を中心に強い寒気が南下したため、北・東・西日本では日本海側を中心に、太平洋側の一部でも大雪となった。舞鶴や彦根で12 月としての月最深積雪の大きい方からの1位となるなど、記録を更新した所があった。

12月27日の日最深積雪

<月降水量 多い方から1位を更新した地点>

 稚内    210.5ミリ(平年比186%)

 酒田(山形)401.0ミリ(平年比185%)

 彦根    255.0ミリ(平年比241%)

<月間日照時間 多い方から1位を更新した地点>

 宮崎  241.6時間(平年比131%)

 室戸岬 233.7時間(平年比130%)

<降雪の深さ月合計値 多い方から1位を更新した地点>

 彦根 99センチ(平年値は11センチ)

<月最深積雪 大きい方からの1位を更新した地点>

 彦根 73センチ(平年値は8センチ)

 舞鶴 71センチ(平年値は13センチ)

今後の天候

1か月予報(1月の平均気温)

 寒気の影響を受けやすいため、向こう1か月の気温は東日本で低く、西日本で平年並みか低くなる見通し。

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