ワクチン接種質問にAI回答 諫早市、チャットボット導入

諫早市が導入するチャットボットの画像(市提供)

 長崎県諫早市は、新型コロナウイルスワクチン接種に関する市民の質問に人工知能(AI)が対応するチャットボット機能を市ホームページ(HP)に導入する。5日から運用を始め、より分かりやすい情報発信を図る。
 市によると、新型コロナワクチン接種に関するHPへのチャットボット導入は県内自治体で初めて。AIを活用したサービスの企画・開発などを手掛けるアンビシオテクノロジー(東京)が地域貢献のため無償提供した。
 「予約方法は?」「集団接種はいつ受けられる?」など知りたいことを入力するとAIが解析し、最も適した回答を導き出す24時間対応の「会話型」システム。同社によると、質問内容を選択肢から選んでいくシステムに比べ、知りたい情報をより迅速に得られる利点がある。
 回答は当面、市や厚生労働省などがHPに掲載している公的情報の中からAIが導き出す。市は質問状況を踏まえながら回答を新たに用意するなど利便性を高めていく考えで、市ワクチン接種推進室は「副反応への不安を抱えている市民もいる。正しい情報を発信し、接種率の向上にもつなげたい」としている。


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