県内企業・団体仕事始め 地域活性化へ決意と期待 JR九州「長崎大改革のスタート」

社員に新年のあいさつをする田中支社長(右手前)=長崎市尾上町、JR九州長崎支社

 長崎県内多くの企業・団体で4日、仕事始め式などがあった。それぞれのトップが社員らを前に抱負を述べ、新しい年のスタートを切った。
 「西九州新幹線の元年。夢を目の当たりにする最前線でしっかり頑張ろう」-。JR九州長崎支社の田中渉支社長は、長崎市尾上町の同支社で社員約50人を前にあいさつ。秋の九州新幹線長崎ルートの部分開業に触れ、「長崎大改革のスタート。まちづくりがさらに進み、住む人が長崎を大好きになり、観光につながる良いベクトルを生みたい」と地域活性化の一翼を担っていく決意を語った。
 新型コロナウイルス禍で疲弊した地域金融の下支えを掲げる長崎銀行(長崎市)。同市栄町の本店別館で新年始業式を開き、開地龍太郎頭取は行員約60人を前に「厳しい環境だからこそ、千載一遇のチャンス。一丸となって長崎銀行の存在感を高めていこう」と述べた。11月11日の創業110周年を控え、「お客さまの支援、先輩、職員の努力に感謝する。キャンペーンなどの記念事業を成功させたい」と呼び掛けた。
 佐世保商工会議所の金子卓也会頭は職員23人を前に、基地経済のさらなる発展を目指す決意を表明。カジノを含む統合型リゾート施設(IR)のハウステンボス(佐世保市)への誘致に向け、県が4月までに区域整備計画を国に申請することを踏まえ、金子会頭は地域経済の活性化につながると期待感を示した。その上で「誘致が決まれば、IRに関連する進出企業が地元に定着するよう努力していく」と抱負を述べた。

職員を前にあいさつする金子会頭(左端)=佐世保市松浦町、佐世保商工会議所

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