長崎IR素案を解説 県、佐世保で市民向けに事業説明会

IRのイメージや概要を紹介した説明会=佐世保市三浦町、アルカスSASEBO

 長崎県と佐世保市がハウステンボスへの誘致を目指す、カジノを含む統合型リゾート施設(IR)について、県は15日、同市内で、市民向けの事業概要説明会を開き、IRのイメージなどをまとめた区域整備計画素案を解説した。
 県はIRの建設と運営を担う事業予定者に、オーストリア国有企業傘下の「カジノオーストリアインターナショナルジャパン」(CAIJ)のグループを選定。CAIJと共同で計画を作成し、来年4月までに国へ申請する。国は全国で最大3カ所を選ぶ。
 説明会には約120人が出席。CAIJの担当者は、IRの最新イメージを示し、カジノや国際会議場、ホテルの概要、ギャンブル依存症対策などを説明。CAIJの林明男代表は「地域の活性化と観光産業革命を起こせるよう頑張る」と述べた。
 質疑応答で、出席者からは、新型コロナ禍での事業展開に懸念の声も出た。県は「心配がないよう計画を練り上げる。(IRは)国と県がIR事業者をしっかり監視する仕組みになっている」とした。説明会は17日にも長崎市で開く。


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