【新型コロナ】オミクロン感染者、自宅療養も 神奈川県が全員入院見直し 黒岩知事「第6波が始まった」

神奈川県庁

 新型コロナウイルス感染症を巡り、神奈川県は6日から、オミクロン株感染者は入院としていた対応を見直し、症状に応じて自宅や宿泊施設での療養に切り替えた。医療逼迫(ひっぱく)を回避するための対応で、県内の医療機関に要請している新型コロナ用の確保病床数は、現在の千床から1700床に拡大させる。

 黒岩祐治知事は同日の会見で、県内の感染者数の増加を踏まえ、「第6波が始まったと思わざるを得ない」と強調。一方、まん延防止等重点措置の適用については「病床が逼迫する状況ではない」として、現時点では要請する考えはないとした。適用を要請する時期は「病床の逼迫度を見ながら、総合的に判断したい」と述べるにとどめた。

 オミクロン株への対応では、国は感染者全員を入院させる方針について、自治体の判断による見直しを可能にした。今後は従来のコロナ感染者と同様に、年齢や基礎疾患などを基に点数化する県独自の基準「入院優先度判断スコア」に基づき、入院が必要かを決める。

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