出直し神奈川・真鶴町長選で前職再選 対立候補応援の小田原・守屋市長「町民の選択」

小田原市の守屋輝彦市長(資料写真)

 真鶴町の選挙人名簿抄本を複写し持ち出した松本一彦町長が昨年12月の出直し町長選で再選したことを巡り、隣接する小田原市の守屋輝彦市長は6日の定例会見で、「わずか1年の間に(町長の辞職など)さまざまなことがあり注目された選挙。結果も踏まえてこれが真鶴町民の選択だった」と受け止めを語った。

 同市と同町は防災や観光分野、公共施設の相互利用などで連携している。その一方で守屋市長は町長選で敗れた対立候補を応援していたが、「公務とは分けて、自分の政治的信条に基づいたもの。組織として真鶴との連携事業はしっかり対応していく」と強調。今後も同町との関係を継続する意向を示した。

 名簿が選挙に利用されたことについては「小田原市で同じようなことが起きないよう、公文書管理の徹底や職員の倫理観の醸成に努めていく」と述べた。

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