新施設に響く掛け声 松浦魚市場で初競り

新しい閉鎖型荷さばき所で行われた初競り=松浦魚市場

 全国有数のアジ、サバの水揚げ量を誇る長崎県松浦市調川町の松浦魚市場で6日、初競りがあり、競り人の威勢のいい掛け声が市場内に響いた。
 年末年始が好天に恵まれたこともあり、入荷量は五島、対馬沖で漁獲されたアジ、サバを中心に例年より多い約200トン。同魚市場再整備事業で新しくなった閉鎖型荷さばき所で午前5時、市場開設者の友田吉泰市長の第一声で始まり、次々競り落とされていった。
 同8時からは同市場を運営する西日本魚市の仕事始め式があり、吉田光也社長が「2021年の実績は水揚げ量が前年比20%増の約6万トン、金額は同10%増の約88億円」と報告。「新しい荷さばき所が完成し、新選別機導入で省力化、荷役スピードアップという改善効果が出ている。市場運営を通じ地域の雇用拡大、経済活性化へ貢献していく」とあいさつした。


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