「プリプリ! クルマエビいかが」 五島で出荷本格化 歳暮や正月用に

出荷作業が本格化しているクルマエビ=五島市蕨町、拓水五島事業場

 長崎県五島市久賀島のクルマエビ養殖場で、歳暮や正月用の出荷作業が本格化している。跳びはねるほど生きの良いエビを箱詰めし、贈答用などとして全国に発送する。
 主に九州でクルマエビ養殖を手掛ける拓水(福岡市)の五島事業場。7月から来年1月中旬までに約50トン(200万~220万匹)を出荷する見込み。12月はこのうち4分の1を占める繁忙期に当たり、年末は1日1トンを出荷するという。
 濃厚な甘みとプリプリとした食感を楽しめるのが特長。今年は新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が全面解除された秋以降、関東や関西の市場向けの出荷が持ち直し、12月は市場向けも個人向けもコロナ禍以前より注文が多いという。
 8日は早朝から従業員約10人が慌ただしく460キロの出荷に追われた。隣接する養殖場から水揚げした体長約20センチのエビをサイズごとに手早く選別し、生きたまま箱詰めした。
 谷合啓介場長(35)は「環境を整えたため例年以上に成育は順調。刺し身や塩焼きなど、どんな料理でもおいしい」と話した。
 「活きクルマエビ」は300グラム(10~18匹、3千円)から販売している。

生きたまま箱詰めされるクルマエビ

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