ホンダが2022年1月7日（金）、オンラインイベントで新型「ステップワゴン」を発表した。本モデルで6代目。エアロタイプの「STEP WGN SPADA（ステップワゴン スパーダ）」に加え、新たに「STEP WGN AIR（ステップワゴン エアー）」を新設定し、2つのラインナップとした。2022年春の発売を予定する。まずは速報で、フルモデルチェンジした新型ステップワゴンの概要をお伝えしよう。
2022年春の正式発売を前に新型ステップワゴンシリーズの内外装デザインを先行公開！
ホンダは2022年1月7日（金）、Mクラスミニバン「ステップワゴン」をフルモデルチェンジし、2022年春に正式発売すると発表。内外装デザインを先行公開した。
現行型（5代目）ステップワゴンでは、標準タイプの「ステップワゴン」と、エアロタイプの「ステップワゴン スパーダ」の2タイプがあったが、新型ではラインナップを変更。新たに「STEP WGN AIR（ステップワゴン エアー）」を設定し、スパーダとの世界感の違いをより明確にしたのが大きな特徴である。
ユーザーに“素敵な暮らし”を提供する新型ステップワゴンの内外装デザイン
オンラインイベントで内外装デザインを初公開した新型ステップワゴンは、開発のグランドコンセプトに「#素敵な暮らし」を掲げる。エアー、スパーダ共に、シンプルでクリーンな外観デザインや解放感を増した室内デザインが与えられ、従来のステップワゴンとは大きくイメージを変えた。
ここからは新型ステップワゴンの内外装デザインについて詳しく紹介していこう。
シンプルでクリーンなデザインで外観からも“安心感”を訴求
新型ステップワゴンは、現行型よりもベルトライン（ボディサイドの前後方向に走るキャラクターライン）を下げ、ボディの分厚さを表現。シンプルでクリーンな水平基調の形状と共に、外観から“安心感”を得られるような親しみやすいデザインとした。
新設されたステップワゴン エアーには、細いメッキモールを配し、上質感を表現。
いっぽうエアロパーツを付与したステップワゴン スパーダでは、前後方向の伸びやかさに加え、ワイドで重厚なフロントグリルや、ボディ下端のダーククロームメッキモールの装飾により、力強さや品格ある佇まいを表現した。
水平基調のデザインは室内からの見晴らしも良好で“安心感”のある内装に仕上がった
1996年発売の初代モデル以来、一貫して家族のための大空間をアピールし続けてきたステップワゴン。6代目となる新型でもその思想はそのままに、居心地の良さや、新たな使い方が見つかる自由な空間づくりを狙った。
外観同様、室内も“安心感”を得られるデザインを狙った。形状は水平基調で統一。車両感覚をつかみやすくするとともに、乗る人の視野を安定させるため、車酔いもしづらい効果も得られるという。
ステップワゴン エアーは温かみのある明るい内装色を使用し、リビングのような安心感を表現。
対するステップワゴン スパーダでは、スタイリッシュなダークトーンの内装を採用し、上質感をプラスした。
なお両タイプともに、撥水撥油加工を施し掃除も容易なシート表皮「FABTECT（ファブテクト）」を新採用する。
パッケージングから見直された新型ステップワゴン！ ライバルの刷新も重なり2022年はミニバンの戦いがアツい！
2022年1月7日の新型ステップワゴン発表段階で、まだスペックなどは公表されていないが、今回のフルモデルチェンジでも、ボディサイズなどは大きく変化していないものとみられる。
ただし、Aピラー（フロントウィンドウの柱）位置や角度が変わるなど、パッケージングレイアウトは全面的に見直された。
ミニバンの要である2列目シートは、現行型の前後スライド機構に加え、ライバル車に備わる左右スライド構造を追加。シート形状も見直され、足元を支えるオットマンも備わった。
3列目シートは、現行型同様に床下収納タイプだが、着座位置をアップ。シート形状も工夫が施され、解放的な視界を得るとともに、シートの厚みも増したことで、座り心地も向上させた。
ライバルのトヨタも間もなく「ノア／ヴォクシー」のフルモデルチェンジ予定！
なお今回の発表では、搭載されるパワートレインや装備類、スペックや価格といった詳細については公開されていない。これらの情報の正式発表は、2022年春の発売時となる模様。こちらについても続報を楽しみに待ちたいところである。
折しもライバルのトヨタが「ノア／ヴォクシー」のフルモデルチェンジを予告しており、間もなく正式発表される見込み。e-POWERが好評の日産 セレナも交え、2022年はミニバン三つ巴の戦いがますます激化しそうだ。
[筆者：MOTA（モータ）編集部 トクダ トオル／撮影：Honda]
