雪下、雪室野菜出荷始まる 根菜や葉物野菜並ぶ 上越市あるるん畑

 雪の下で甘みを蓄えた「雪下野菜」、雪室で貯蔵して甘さを増した「雪室野菜」の出荷が始まった。JAえちご上越の直売所「あるるん畑」(上越市大道福田)には大根やニンジンといった根菜、キャベツや白菜などの葉物野菜が並び、消費者の関心を誘っている。

雪室で貯蔵した大根を手にする相澤さん。貯蔵の過程で辛さやえぐみが抜け、甘みの強い大根になったという

 同JAは「雪下野菜」「雪室野菜」それぞれにガイドラインを設け、条件を満たしたものに専用のシールを貼って付加価値を高めている。浦川原区の「エー・エフグリーン」は6日から、敷地内の雪室で昨年12月から貯蔵していた大根を、あるるん畑に出荷している。代表で同JA管内の雪下・雪室野菜出荷者でつくる「雪下・雪室研究会」の相澤誠一会長は、「雪室貯蔵することで、大根は辛さやえぐみが消え、甘みを感じられる」と話す。

 昨年は各農家とも1月上旬からの大雪で野菜の掘り出しすらできず、出荷は長く滞った。関係者は「昨年のようなことにならず、無事出荷、販売できてホッとしている」と話した。

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