江の島サムエル・コッキング苑、大規模改修で初のクラファン シーキャンドルのライトアップ色が選べるリターンも

大規模改修が進む江の島サムエル・コッキング苑=藤沢市

 江の島サムエル・コッキング苑(神奈川県藤沢市江の島)の大規模改修事業を巡り、市は6日までに、同市の施設整備で初めてとなるクラウドファンディング(CF)を開始した。返礼品には園内施設に設置する銘板への氏名、社名の掲載などを用意。寄付を通じ、江の島を代表する人気スポットを思い出の地として刻んでもらう狙いだ。

 市はウィズコロナ、アフターコロナの江の島観光活性化を見据え、本年度から1期、2期の2カ年計画で、指定管理者の江の島電鉄(同市片瀬海岸)と共に開園以来初の大規模改修工事を進めている。総事業費は約3億円。

 CFは1280万円を目標に昨年12月20日から開始。主な返礼品は▽遺構展示体験棟に設置する銘板への氏名、社名の掲載(寄付額1万~5万円)▽同棟内のモニターで寄付者の画像と氏名を感謝コメント共に動画で放映(5万円)▽シーキャンドル(展望灯台)年間招待状(5千円)-など。

 ユニークなのは、シーキャンドルのライトアップの色を1日限定で希望の色から選べる権利(1万円)。参加型の企画で、市観光課は「記念日などに好みの色でシーキャンドルを照らし出し、江の島の思い出にしてほしい」としている。

 目標額に届かなくてもリターンは実行される方式を採用。これまでの寄付額は約160万円(1月4日現在)。

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