神奈川・小田原で「21歳の同窓会」 昨年、コロナで成人式奪われ企画 

記念ボードの前で撮影する昨年の新成人ら=小田原三の丸ホール

 新型コロナウイルスの影響で昨年1月に中止となった成人式の代替行事となる「21歳の同窓会」が9日、小田原三の丸ホール(同市本町)で行われた。コロナ禍で奪われた懐かしい旧友たちとの再会の場が市の計らいにより設けられた。21歳の“新成人”は「挑戦できる大人に」「立派なパパに」とそれぞれの決意を胸に1年遅れとなる人生の門出を祝った。

 昨年9月に開館したばかりの三の丸ホールに集まったのは1年前の新成人約1800人に対して約150人。1人も晴れ着姿はないが「久しぶりだね」と弾んだ声が会場に響き、記念ボードの前で撮影するグループもあった。

 式典では守屋輝彦市長や中学校時代の恩師らによるビデオメッセージを放映。昨年の成人式運営委員会の若者6人が運営し、津藤碧海委員長(21)は「今日、再び出会えたことに感謝してこれから大人の階段を一歩ずつ上っていきたい」とあいさつした。

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