「ご地層ショコラ」発売 龍門の滝をイメージ 那須烏山

ご地層ショコラを手にする(左から)平沢涼太さん、中山さん、平沢里美さん

 【那須烏山】市内の人気観光スポット「龍門の滝」をイメージしたチョコレートケーキ「ご地層(ちそう)ショコラ」がこのほど完成し、滝に隣接する龍門ふるさと民芸館などで発売された。市の魅力をPRする新たな土産品を開発しようと、地元の菓子職人らが奮起。ガトーショコラなどで滝の地層を再現したユニークな新スイーツに仕上げた。

 龍門の滝の地層は、上部が礫岩(れきがん)の一種、下部が火山灰や溶岩のかけらで構成されている。ご地層ショコラは、この2層構造を上部のガトーショコラ、下部のテリーヌショコラで再現。表面にはホワイトチョコを滝水のように流しかけ、ケーキの中には岩石をイメージしたクルミとオレンジピールを混ぜ込んだ。

 開発に当たったのは金井1丁目の和洋菓子店「パティスリーヒラサワ」の平沢諒太(ひらさわりょうた)さん(36)。昨夏、民芸館を運営する市観光協会から「市の魅力を発信する新しい土産品を開発してほしい」と依頼され、市が認定を目指すジオパーク構想をPRする商品コンセプトに挑んだ。ジオパークは地球・大地(ジオ)と公園(パーク)の造語で、県外のジオパーク認定地には地層や化石を再現した菓子が多いという。

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