【新型コロナ】神奈川で感染急拡大、年始の26倍 県、経済再開見直し示唆

 新型コロナウイルスの感染が急拡大している。神奈川県内の1日当たりの感染者数は、年始時点から10日には約26倍にまで増加。これまで主流だったデルタ株よりも感染力が強いとされるオミクロン株の影響とみられ、黒岩祐治知事は経済再開の支援策について見直しを示唆した。

 今月1日の県内の感染者数は20人だったが、感染者数は右肩上がりで増え続け、10日には519人となった。1月の感染者を年代別で見ると、30代までが約7割を占めた。

 また、自宅や宿泊施設での療養者数は昨年末の149人から10日時点で1998人まで増加。県は感染者を受け入れる宿泊療養施設の中で、検疫の待機施設として貸し出していた、横浜市中区と厚木市の2施設について国から返還を受け、休止していた「新横浜国際ホテル」(横浜市港北区)とともに、18日から受け入れを再開させる。14日から運営を開始する「ホテルグリーン」(小田原市)などと合わせ、18日までに感染者用の療養施設として計10カ所1997室を確保した。

 一方、昨年末は54人だった入院者数は10日時点で140人になった。重症者数は3人で、すぐに利用できる重症用病床の利用率は2.5%となっている。

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