【DeNA】新加入の大田、強い打球で復活へ 佐野らと熾烈な外野手争い

【ベイ・大田自主トレ】練習中に笑顔を見せる大田=横須賀市夏島町・2軍施設「DOCK」(花輪 久写す)

 新加入の大砲が、思い出の地で復活へ-。日本ハムから横浜DeNAに移籍した大田泰示外野手(31)は不振にあえいだ昨季を踏まえ、「とにかく強い打球」の追求を掲げた。目指すはキャリアハイ。熾烈(しれつ)な外野手争いで存在感を示すため、力強い打撃で飛躍しようとしている。

 横須賀市の2軍施設「DOCK」で自主トレーニングを公開した11日、ウエートトレーニングやキャッチボールに励んだ。新たな環境に「毎日が新鮮」と笑顔の大田は「トレーニングの動作をしっかり野球につなげる意識でやっている」と汗を拭った。

 2017年から20年まで4年連続2桁本塁打をマークしたが、昨シーズンは打率2割4厘、3本塁打と低迷。本人は軸足の使い方に原因があったとし「粘りや力強さがなく、ボールに力を伝えられなかった」と自戒する。

 本来はライナー性の安打が多いタイプながら、飛球が多く、ゴロの打球速度も落ちていたという。「速い打球を打てれば必然的に外野にいく確率が上がるし、遠くに飛ぶ」。本拠地は広い札幌ドームから横浜スタジアムに変わり、長打の増加も期待できそうだ。

 外野陣は佐野、桑原、オースティンとそうそうたる顔触れが並ぶ。それでも大田は「外野でやりたい」と言い切った。「守備範囲やポジショニングなどでも三浦監督の目に留まればと思う。(打撃は)勝負どころでしっかり結果を出したい」。東海大相模高時代に名をはせた地で、もう一度輝いてみせる。

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