女子制服にスラックス導入 那須中央中と那須中 防寒しながら自分らしい制服を

新たに導入された女子生徒用のスラックス

 【那須】那須中央中と那須中はこのほど、女子生徒用の新しい制服としてスラックスを導入した。防寒や自分らしい制服を着用できる環境づくりなどが目的。生徒はすでにスラックスを着用して学校生活を送っており、「こっちの方がいいかも」などと好評だ。

 スラックスは、制服のスカート生地を使って作製。両校ともデザインは同じで、紺色の生地に白と青のチェック柄をあしらった。昨年12月に導入し、購入者は那須中央中10人、那須中4人。

 那須中央中は、生徒会選挙の立会演説で女子生徒が「スラックスを作るよう学校に働きかけたい」と発言したことをきっかけに、教師間で導入を検討。那須中では「ストッキングだけでは寒い」という生徒の意見があり、スカート着用が苦手な子への配慮も含めて導入を決めた。

 那須中央中の渡辺康成(わたなべやすなり)校長(58)は「防寒の助けにしてほしい。男女で制服を分けられて嫌な思いをしている生徒に寄り添う意味でも、1、2歩だけど前進」。那須中の榎雅宏(えのきまさひろ)校長(55)は「自分が気に入った制服を選択し、楽しく中学時代を過ごしてほしい」と期待した。

© 株式会社下野新聞社