MIEレーシング、アルファタウリF1などのスポンサー務める日本企業『RDS』とパートナー契約を締結/SBK

 1月11日、スーパーバイク世界選手権(SBK)に参戦しているMIEレーシングは、日本の株式会社RDSとパートナーシップ契約を結んだことを発表した。同社はデザイン、クレイモデル、CFRP成形、3Dプリンター、コンサルティング事業などに携わる企業だ。

 チェコのプラハを拠点としているMIEレーシングは、2020年からホンダCBR1000RR-Rを使用してSBKに参戦している。チームの代表は森脇緑氏が務めている。

 初年度は高橋巧とロレンツォ・ガベリーニを起用して参戦したが、第5戦からアルティアレーシングとのパートナーシップが打ち切られたことで、1台体制に。2021年はレアンドロ・メルカドを起用して、シーズン途中にチームが休戦することもあったが1台体制で戦った。

 そして、2022年から継続参戦のメルカドと、MotoGPやMoto2に出場していたハフィス・シャーリンを新たに加入させて2台体制で参戦する。

MIEレーシング、株式会社RDSとパートナー契約

 そんなMIEレーシングは株式会社RDSとパートナーシップを締結。今後、「モータースポーツの技術革新を私たちの日常に落とし込んでいくべく連携を強化していく」としている。

 MIEレーシングは、レースで勝つことだけでなく、レースという極限の状況で生まれる技術を未来に伝えていくこと、常に技術革新を行い続けることを理念としている。

 株式会社RDSは『デザイン』、『データ』、『テクノロジー』をキーワードに、最先端技術の開発やモビリティー・プロダクトの開発を行い、2019年から2021年までF1に参戦するスクーデリア・アルファタウリ・ホンダ、2021年にはスーパーGT GT500クラスに参戦するAstemo REAL RACINGとパートナーシップを結び、車いす陸上などあらゆるスポーツに関わり、日常生活につながる技術革新を行ってきた。

 このパートナーシップにより、SBKで生まれる技術を新しい日常につなげていくこと、モビリティやプロダクトの開発だけではなく、データの活用や技術の応用など、あらゆる形で社会に落とし込んでいくことを目指すという。

MIE Racing 代表 森脇緑

■MIE Racing 代表 森脇緑
「株式会社RDSと新たに締結したパートナーシップをここに発表できることをとても嬉しく思っています。RDSは、私たちが持っている将来ビジョンとその方向性に強く共感してくれています。その考えは、具体的には、今日の夢を明日の現実に変えていくというものです」

「私たちは新しい時代に挑んでいきます。レースは単に競争をするスポーツではなく、多くの重要な技術を世界の未来の為に探求していく研究開発の場でもあります。RDSとMIEはひとつのチームとして手を取り合って、次世代プロジェクトに共に挑戦していきます」

RDS 代表 杉原行里

■RDS 代表 杉原行里
「この度、MIE Racingとパートナーシップを大変光栄に思います。RDSは、F1チームアルファタウリ・ホンダ、GT500に参戦しているAstemo REAL RACINGとのパートナーシップに加え、車いす陸上 伊藤智也選手をテストドライバーに迎えた車いすレーサーの開発、ソチ・北京で計7個のメダルを獲得したパラアスリートへの技術提供など、様々な形でスポーツに関わってきました」

「なぜ、RDSがスポーツに関わるのか。私たちが目指すのは、モータースポーツファンに限らず、多くの方々に関係する新しい日常、モビリティの未来にあります。全てに共通しているのは、最速の舞台は研究開発の場でもあり、そこで生まれる技術・データが、新しい日常をつくっていくという考えです。このパートナーシップがモータースポーツファン、そして多くの人にとって有意義なものとなり、多くの人がモータースポーツに関心を持つきっかけになれば幸いです」

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