横浜市の推計人口、戦後初の前年割れ 自然・転入者の減少響く

 横浜市は12日までに、2022年1月1日時点の推計人口が前年同期と比べて4257人減少し、377万2029人になったと発表した。少子高齢化により、21年中の出生数が死亡数を大幅に下回ったほか、市外からの転入者数が伸び悩んだことが要因。暦年での推計人口が前年より減少したのは戦後初めてという。

 推計人口は、20年の国勢調査結果(確定値)に住民基本台帳などによる増減を加味して算出している。

 年間出生数は前年より844人減り2万4876人となった一方、死亡数は3万6333人で2410人増えた。年間の自然増減は1万1457人の減少となり、減少幅は前年から3254人拡大した。

 転入者と転出者の差を示す社会増減は7200人増加。12年から19年にかけて増加傾向にあったが、20年からは増加幅が縮小し、21年は前年より6281人縮小した。

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