2021年の「コロナ倒産」神奈川は110件 20年の2.5倍 飲食など小売業が最多

 帝国データバンク横浜支店は、新型コロナウイルスの影響による昨年1年間の神奈川県内の倒産件数が110件だったと発表した。感染拡大が始まった2020年の43件から2.5倍に急増。負債総額も218億7400万円と、前年の92億700万円から大幅に増えた。

 同支店の担当者は「緊急的な資金繰り支援を受けて20年を乗り切った企業の一部が、コロナ禍の長期化によって事業継続を断念するケースが相次いだ」としている。

 業種別では、飲食などの小売業が最多の28件で、サービス業の24件、建設業の19件が続いた。建設業は前年の3件から大幅に増加。小売りやサービス業者による店舗の改装需要などが減少し、受注を減らした影響もあったという。

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