岐阜県富加町の幽霊団地事件を基にしたホラー映画 萩原みのり主演「N号棟」公開決定

萩原みのり主演のホラー映画「N号棟」が、ゴールデンウィークに劇場公開されることが決まった。

「N号棟」は、岐阜県富加町幽霊団地の実話を基に、霊が出るという噂の廃団地に興味本位で訪れた大学生3人が、摩訶不思議な現象を目撃・体験し、いつしか洗脳されていくホラー映画。死恐怖症(タナトフォビア)を抱える大学生の史織は、元カレが卒業制作で撮影するホラー映画のロケハンに同行する。だがそこは、かつて心霊現象で話題になった廃団地だった。そんな廃団地に住む不可思議な住民らは、死者の霊魂の存在を信じて共生。早く団地をあとにしようとする一行だったが、史織は死への恐怖と闘いながら、廃団地に隠された謎を追っていく。

主人公の史織を演じるのは、昨年末に主演作「成れの果て」が公開された萩原みのり。子役時代から数々の作品に出演している山谷花純、「夏、至るころ」「衝動」と主演作が続く倉悠貴、国内外で多くの賞を受賞している筒井真理子らが出演している。「リトル・サブカル・ウォーズ ~ヴィレヴァン!の逆襲~」を監督した後藤庸介がメガホンを取る。

基となった岐阜県富加町の幽霊団地事件とは、2000年に起こった出来事。中に誰もいない部屋から音が聞こえてくる、ドアが勝手に開閉を繰り返す、テレビのチャンネルが勝手に変わるなどの怪奇現象が報告されたことで、警察やマスコミ、霊能者までが団地に押し寄せ、大パニックとなった。

【コメント】

■史織役・萩原みのり
死恐怖症を抱えた女子大生・史織を演じさせていただきました。死を間近に感じることで生をより実感する。死と向き合うということは、生きると向き合うことでした。 N号棟というタイトルを聞くだけで何だか笑えてきてしまうほど本当に大変な現場でしたが、私自身も生きているのか死んでいるのか、カメラが回っているのか回っていないのか分からなくなってしまったくらい、このN号棟という小さな世界はとにかく異常で、誰もが敵で、でも誰もが味方でした。あの時見た筒井さんの優しくて温かい、なのにとても恐ろしい顔が今も頭に焼き付いています。

■監督・脚本:後藤庸介
かつて某団地で実際に起きた事件の真相を、僕なりに解釈して映像化した作品です。窓が突然開き、テレビが勝手について、天井や壁から激しい音が鳴る…団地中で続発する不可解なラップ現象を起こしたのは、一体「誰」なのか?ご本人も「記憶がない」と語る、クライマックスにおける萩原みのりさんの演技は、もはやドキュメンタリーでした。その顔は、今まで全く見たことのない、恐ろしいものでした。

【作品情報】
N号棟
2022年G.W. 全国ロードショー
配給:SDP
©「N号棟」製作委員会

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