ポルシェ、新型LMDh車両をシェイクダウン。2023年に向け第一歩を踏み出す

 1月14日、ポルシェは2023年に向けて開発中の新型LMDh車両をドイツ・バイザッハのテストコースでシェイクダウンし、その様子をSNSを通じて公開した。

 LMDhは、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権で現在採用されているDPiの次期規則で、2023年に正式採用される。また、ACO/FIAとのコラボレーションにより、この規定の車両はル・マン24時間を含むWEC世界耐久選手権のハイパーカー・クラスにも参戦可能で、そこではトヨタのGR010ハイブリッドなどル・マン・ハイパーカー規則の車両と、同じ土俵で戦うことになる。

 ポルシェはこのLMDh規定で車両を開発し、チーム・ペンスキーと組んで『ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツ』としてIMSA、WEC双方のシリーズに2023年から参戦することを発表。マルチマチックをベースシャシーとして車両開発が進められていた。

 今回、当初2021年内に予定されていたロールアウトがいよいよ実現したことになる。ファクトリードライバーのフレデリック・マコウィッキが、ポルシェのバイザッハ・テストコースにおいて、新型LMDh車両を初めてドライブした。

https://twitter.com/hashtag/PorschePenskeMotorsport?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw

「2023年に向け、WEC/IMSAを戦う新型車両の開発プロセスにおけるこの重要なステップを、非常に誇りに思う」と、ポルシェモータースポーツのバイスプレジデントである、トーマス・ローデンバッハはコメントしている。

「バイサッハ(の開発陣)とチーム・ペンスキーに携わったすべての人に感謝したい」

 ステアリングを握ったマコウィッキは、次のようにコメントしている。

「正直に言って、とてもポジティブなロールアウトだった。僕らは何周か走行を行い、クルマは予期したとおりに動いていることを確認できた」

「いま、僕らは前に進むための出発点に立ったんだ」

ポルシェの新型LMDh車両のシェイクダウンを担当したフレデリック・マコウィッキ

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