新型コロナウイルス感染が急拡大する中、栃木県は15日、宇都宮市駒生町のとちぎ健康の森に「とちぎワクチン接種センター」(県央会場)を開設し、3回目のワクチン接種が始まった。下野市では県内市町のトップを切って、一般高齢者を対象とした3回目の集団接種が始まり、県内の3回目接種が本格化する。
県営の県央会場の初日は108人が接種を受けた。米モデルナ製のワクチンを使用し、米ファイザー製との「交互接種」となった人もいた。
当初の対象は2回目接種から6カ月以上経過した医療従事者や高齢者施設職員らだったが、政府の方針を踏まえ、2回目接種から7カ月以上経過した18歳以上に拡大した。
宇都宮市江曽島3丁目、医療従事者田口鉄男(たぐちてつお)さん(64)は「自分が感染して周囲にうつしてしまうことが怖い。早めに打ててよかった」と話した。
予約には接種券が必要となる。1月は15日以降の毎週土日の6日間で6400人分の枠を確保しているが、県の担当者は「まだ余裕がある」と話す。県は29日に矢板市の県北会場、31日に小山市の県南会場、2月5日に足利市の安足会場を順次開設する。
下野市では同市下古山の市保健福祉センターきらら館で3回目接種が始まった。医療従事者や介護職の余剰枠を利用し一般高齢者の集団接種を前倒しした。予約受け付け開始は14日からだったが、初日は医療従事者などに混じり約200人の高齢者が接種を受けた。