国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録されている民俗芸能「チャッキラコ」が15日、三浦市三崎の海南神社などで奉納された。5歳から小学6年生までの少女19人が2年ぶりに愛らしい踊りを披露し、小正月の三崎下町を彩った。
チャッキラコは三崎の仲崎・花暮地区に伝わり、江戸時代中期には演じられていた。赤や黄色の晴れ着をまとい、紅を引いた少女たちが成人女性の唄に合わせ、扇や「チャッキラコ」と呼ばれる竹製の道具を手に6演目を奉納した。
昨年は新型コロナウイルス禍で中止。今回も一般公開せず、マスク着用で踊るなど感染対策を取りながら実施した。
水干(すいかん)、烏帽子(えぼし)姿の6年生2人は今回が最後の出演。4歳から参加している女児(12)は「引退するのはさみしいが、うまく踊れた」、6歳から踊り手を務めてきた女児(12)は「去年はショックだったけれど最後に憧れの衣装を着られてうれしかった」と笑顔を浮かべていた。