全国高校選抜剣道県予選 男子・長崎南山19年ぶりにV奪回、女子・西海学園5年ぶり優勝

【男子決勝、長崎南山-島原】大将戦で面を狙う長崎南山の山口(右)=佐世保市東部スポーツ広場体育館

 剣道の全国高校選抜大会県予選は16日、長崎県佐世保市東部スポーツ広場体育館で行われ、男子は長崎南山が19年ぶり6度目、女子は西海学園が5年ぶり2度目の優勝を飾った。両校は全国大会(3月26~28日・愛知)の出場権を獲得した。
 男子決勝の長崎南山-島原は大将戦まで互いに譲らず、0-0で代表戦に突入。最後は長崎南山の山口が小手を奪って島原を振り切った。
 女子決勝の島原-西海学園も接戦となった。島原の次鋒嵜田、西海学園の大将益田が白星を挙げ、1-1でもつれ込んだ代表戦は西海学園の益田が面を決めて競り勝った。

◎団結力で春舞台へ
 昨年と同カードとなった男子決勝の長崎南山-島原は、長崎南山が0-0からの代表戦を制して19年ぶりにV奪回。昨年11月の県新人大会に続いてライバルを破った選手たちを白石監督は「全員がよく攻めて、自信を持ってやってくれた」とたたえた。
 17大会ぶりに出場した昨夏のインターハイは決勝トーナメント1回戦で敗退。その悔しさを肌で知る2年生の山口や冨田、1年生の戸田を中心に、今季も日本一を目標に掲げて練習に励む。迎えた決勝は代表戦を任された山口が相手の面の動きに合わせて小手を奪取。瞬間、味方から拍手が鳴り響いたが、頼れる主将は「うれしかったけれど、これが最後ではないから」と喜びを抑えた。
 メンバーのほとんどが長崎南山中時代からのチームメート。白石監督が「絆は強い」と自信を持つ団結力で春の全国舞台に挑む。山口は「長崎の代表として堂々と戦い、優勝を目指す」と早くも闘志を燃やしていた。


© 株式会社長崎新聞社