大学入試センター、津波、刺傷事件で追試験実施へ

大学入試センターは、南太平洋のトンガの海底火山噴火による津波や東京都文京区の東京大学本郷キャンパス前路上での刺傷事件で大学入学共通テストを受けられなかった受験生を1月29、30の両日に行われる追試験の対象と認めることを決めた。

大学入試センターによると、岩手県宮古市の岩手県立大学宮古短期大学部で予定されていた大学入学共通テストは津波の影響で2日目の16日が中止となったが、16日分は30日の追試験で実施する。

津波の避難指示などにより、宮古短期大学部以外の会場で受験できなかったケースについては、大学入試センターや受験票に記載された問い合わせ大学で事情を確認したうえで、追試験を認める。

東京大学本郷キャンパス前で発生した刺傷事件により、本郷キャンパスでの受験ができなかったケースに対しても、追試験を認める。事件による精神的動揺も追試験を認める理由とし、大学入試センターが既に1人の受験生に対して認めたほか、文部科学省は刺された受験生についても何らかの救済措置を検討しているという。

大学入学共通テストの追試験は新型コロナウイルス感染症対策として設定していたが、予期せぬ事態が2件続けて発生したことから、救済措置として追試験の対象に加えた。

参考:

【大学入試センター】東京大学本郷地区キャンパス農正門前の路上で発生した事件の影響により1月15日(土)及び16日(日)の大学入学共通テストを受験できなかった受験者の皆様へ津波に関する避難指示等により1月16日(日)の大学入学共通テストを受験できなかった受験者の皆様へ

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