新型コロナウイルスの感染拡大を受け、神奈川県内もまん延防止等重点措置が再び適用される見通しとなった。
制限の詳細な内容は明らかではないものの、飲食店への営業時間の短縮要請などが想定される。「これだけ感染が広がってしまえば仕方ない」「何とかやっていくしかない」-。長引くコロナ禍で疲弊する飲食店関係者は力なく語り、諦めムードを漂わせた。
「報道されている感染者数に皆、反応する。諦めるしかない」。横浜市港南区の京急線上大岡駅近くで夫と居酒屋を営む女性(33)は、県が17日にまん延防止措置の適用を政府へ要請したと耳にし、肩を落とした。
「補償がもらえないまま営業を続けるよりはいい」。制限の詳細は明らかになっていないが、これまでと同様、県の要請に従うつもりだ。
丸2年となるコロナ禍で、営業時間に制限がない時期でも、遅い時間帯は客が入らなくなった。以前は午前0時だった閉店時刻を現在は2時間前倒ししている。ランチ営業があるのがせめてもの救いだが、「ランチでいくら満席になっても、夜の売り上げには全然届かない」と明かす。