災害対応で活躍 動く家「スマートモデューロ」展示会 佐世保・23日まで

展示されている動く家「スマートモデューロ」=佐世保市、島瀬公園

 災害対応などで活躍する移動可能な家「スマートモデューロ」が17日から、長崎県佐世保市島瀬町の島瀬公園で展示されている。23日まで展示予定。
 「県産地域未利用材利活用促進研究会」(坂元崇代表)が県産木材のPRや、コロナ禍での在宅ワーク対応の選択肢として展示会を開催。スマートモデューロは北海道の企業が開発。耐震性に優れ、災害地域の仮住居や新型コロナウイルスのPCR検査場としても活用されている。移動する際はトラックなどがけん引する。
 九州では建築資材販売の富建(大村市)が手掛けており注文に応じてユニットバスやトイレなども設置できる。展示されている1棟は長さ約12メートルで、幅と高さ約2.5メートル。机などの内装に県産木材を使用している。水回りの設備を含め1棟約750万円。同社によると本年度末までに県内外合わせて計10棟を受注しているという。

展示されている動く家「スマートモデューロ」の内部

 同社の担当者は「災害はいつどこで起きるか分からない。自治体、事業者それぞれが万が一の備えを考えるきっかけにしてもらえれば」としている。


© 株式会社長崎新聞社