先日ビッグマイナーチェンジを実施し、ガソリンエンジンモデルにはクラス初となる7速ATを搭載するなど、大きく商品力がアップした日産 キャラバンをベースとしたコンセプトモデル「日産 キャラバン マウンテンベースコンセプト」が東京オートサロン2022で公開された。山小屋をモチーフにソーラーパネルやヒッチメンバーが備わるほか、家電製品なども使える内装を備えた日産 キャラバン マウンテンベースコンセプトを解説する。
山小屋をモチーフにカスタマイズされた新型キャラバン
このマウンテンベースコンセプトは、その名の通り“山小屋”をモチーフとしたものとなっており、トレイルランニングを楽しむランナーのベース基地となることを想定して作られたもの。
そのため、狭い山道や林道を走行することも考慮してリフトアップとオフロードタイヤを装着。また前後にはガードバーを装着し、フロントマスクを中心にチッピング塗装を施すことで草木への接触によって傷が入ることを防いでいる。
またリアにはヒッチメンバーも備わっているため、トレイルランニングだけでなくボートをけん引したり、キャンピングトレーラーを繋げたりと可能性は無限大となっている。
ルーフに備わるソーラーパネルも、キャラバンなら現実的な装備
そして外観で最大の特徴となっているのが、ルーフに備え付けられたソーラーパネル。前席中央に備え付けられた1000Wの大容量ポータブルバッテリーに繋がっており、条件が良ければ数時間でフル充電ができるポテンシャルを持ったもの。
キャラバンのルーフは耐荷重が100kgとなっているため、当然ながらその範囲内となっており、実は現実的な装備となっている。
ソーラーパネル自体もリモコンで向きを変えることができるため、トレイルランニングを楽しんでいる間にバッテリーへ充電をし、戻ってきてからリモートワークを行うというような使い方を想定しているそうだ。
アウトドアアイテムが吊るすことができるインテリアにも注目
インテリアには画面を透過するパネルを用いたものや、すでにセレナにオプション採用されている電子シェード、サーフェススピーカーなどを備えている。
壁にはフックやカラビナを用いてランタンなどを吊るすことができるように、光造形の3Dプリンタで出力した特徴的な網目状のものを採用している点にも注目したい。
[筆者:小鮒 康一/撮影:佐藤 正己]