スノーボードHP 冨田せな・るき/スキークロス 古野慧 上越3選手 北京五輪内定 冬季最高の舞台で輝く

 2月4日開幕の北京冬季オリンピックについて、全日本スキー連盟は19日、代表内定選手を発表した。上越関係では、スノーボードハーフパイプ女子の冨田せな(22、チームアルビレックス新潟)、るき(20、チームJWSC)姉妹、スキークロス男子の古野慧(さとし、22、USEN―NEXTグループSC)の3選手が選ばれた。冨田せな選手は2大会連続、冨田るき選手と古野選手は初めて。

冨田せな選手(全日本スキー連盟提供)
冨田るき選手(同)
古野慧選手(同)

 冨田姉妹は妙高市原通出身。父親の達也さん(44)の影響で幼い頃からスノーボードに乗り、せな選手が中学1年、るき選手が小学6年でJSBA(日本スノーボード協会)公認のプロ資格を取得した。

 姉のせな選手は前回の平昌五輪で8位入賞、今季は12月のワールドカップ(W杯)開幕戦で自己最高タイの2位に入った。妹のるき選手は昨季の全日本選手権で3位に入り、今月8日のW杯で初優勝した。共に妙高中―開志国際高―全日本ウインタースポーツ専門学校(妙高市)出身(妹は在学)。

 せな選手は昨年12月のオンライン取材で「地元の期待に応えられるように頑張りたい」と意気込み。るき選手は「今度は私が他の人に力を与えられたり、スノボを見て楽しそうだなと思ってもらえれば」と話していた。姉妹でありながら「身近なライバル」として切磋琢磨(せっさたくま)している。

 古野慧選手は長岡市出身。3学年上の兄・哲也選手と共に幼い頃からBMX(バイシクルモトクロス)とアルペンスキーを競技し、高校1年でスキークロスを始めた。世界ジュニア選手権に2度出場、W杯の最高は準々決勝進出。高校2年のインターハイでアルペン2種目入賞。関根学園高―慶應義塾大在学。

 12月のオンライン取材で、五輪の夢は小学生の時に2010年のバンクーバー大会を見て抱いたとし、「大きな舞台で活躍したいという思いが強い」と決意を披露。一番の目標を2026年の次期五輪でのメダル獲得に置き、「長期目線でステップを踏みたい」とプランを立てている。

入村市長「妙高市民一同 活躍を期待」

 入村明妙高市長コメント 北京冬季オリンピックへの姉妹での出場決定、誠におめでとうございます。それぞれの素質、妙高のスキー場で小さい頃から姉妹で競い合い、磨き上げてきた技術と不断の努力の積み重ね、そして、ご家族をはじめ多くの皆さまの支えがあっての結果だと思います。笑顔で競技に臨み、自分自身が納得できる大技を決め、メダルを獲得できるよう、妙高市民一同、心から活躍を期待しています。

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