海洋高生 アンコウつるし切り 実演動画を配信 汁セットも販売へ 糸魚川冬の味覚PR

 県立海洋高(増田てつ志校長)は女子生徒の「あんこうガール」によるアンコウのつるし切り実演を同校ユーチューブチャンネルで配信し、糸魚川の冬の味覚をPRする。併せて生徒が作った「あんこう汁セット」を能水商店オンラインショップで販売する。いずれも30日からの予定。

 本年度指定を受けた文部科学省のマイスター・ハイスクール事業の一環で取り組んだ。食品科学コースの3年生(18人)が今冬の観光イベント「糸魚川荒波あんこう祭り」能生会場でつるし切り実演やあんこう汁を販売する予定で、企画も含めた準備を進めてきた。

 新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止となり、イベントを前に学習成果の報告として予定していた地域や市の関係者らを招いた実演披露や試食会も15日、学校関係者のみで行われた。

 つるし切りは、動画撮影をしながら3代目あんこうガールの小倉吹樹さんが体育館ステージで、重さ21キロの大物アンコウをダイナミックにさばいた。「エラはこりこりしておいしい」「肝は栄養満点」とさばきながら「あんこうの七つ道具」と呼ばれる各部位の特徴やおいしさを紹介。約30分かけてさばき終え、「何度も練習してきた。本番でできなくなって残念だけど、みんなから応援をもらって楽しみながらできた。動画を見てアンコウのことをたくさんの人に知ってもらい、食べてもらいたい」と笑顔で話した。

3代目あんこうガールの小倉さん。大物アンコウをさばく様子はユーチューブチャンネル「海洋TUBE」で配信される

 会場で販売予定だったあんこう汁はみそベースに鮭魚醤(ぎょしょう)「最後の一滴」を加えた特製の味付け。調理班の池田竜二君は「家で味わってもらい、海洋高のPRと糸魚川の知名度につながれば」と期待した。

自宅で味わえる「あんこう汁セット」をパッケージ詰め。海洋高生が作った特製の味と糸魚川の味覚を届ける

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