F1復帰のアルボンがウイリアムズで初仕事、シミュレーター作業を開始「テストまでに車の準備をできる限り整えたい」

 2022年に向けてウイリアムズF1チームと契約したアレクサンダー・アルボンが、今週、本社を訪れてウイリアムズでの仕事をスタートした。

 2019年にトロロッソでF1デビューを飾ったアルボンは、その年の夏、ピエール・ガスリーと交代する形でレッドブル・レーシングに起用され、翌2020年も同チームで走った。しかしチーム首脳陣はパフォーマンスに満足せず、2021年にはアルボンをテストおよびリザーブドライバーに降格した。

 1年間F1レースから離れたアルボンだが、2021年9月、2022年にウイリアムズに加入することが発表された。アルボンは、メルセデスへと移籍するジョージ・ラッセルの後任となり、ニコラス・ラティフィのチームメイトを務める。

 1月19日、ウイリアムズは、今週アルボンがイギリスのファクトリーを訪問、レギュラードライバーとしての仕事を開始したと明かした。アルボンがファクトリーに姿を見せたのは、9月に契約を結んだ時以来だという。

 ロサンゼルスでトレーニングを行っていたアルボンは、イギリス・オックスフォードシャー州グローブのチーム本拠を訪れ、スタッフと自己紹介を交わし、2022年型ニューマシンの進捗状況を確認したということだ。アルボンはドライバー・イン・ザ・ループ・シミュレーターに乗り込み、新シーズンに向けた準備に取り組んだ。

2022年1月 アレクサンダー・アルボンがウイリアムズのファクトリーで初仕事

「長い休みの後、チームの皆に会うことができてうれしかった」とアルボンは語っている。
「パドックで何度か挨拶をしているけれど、マシンを担当するクルーが仕事場にいるところを訪ねるのはこれが初めてだった」

「今は難しい時期だから、通常よりも少し静かだったようだが、シミュレーター作業をすることができてよかったよ」

「マシンの開発にすぐさま取りかかることができるのは最高だし、エキサイティングだよね。実際にコース上を走る時にできるだけ良い状態になるようにしたい」

「F1に戻ってくることができてとてもうれしい。僕にとってF1での3年目のシーズンになる。これまでたくさんの経験を積んできた。もうルーキーではない。自分がやること、やりたいことが何かを理解しているんだ」

「このチームと一緒に働くことができるのは素晴らしいことだ。彼らは僕の話に耳を傾けてくれる。互いの話を聞いて一緒にマシンから最大限の力を引き出していきたい」

 ウイリアムズはまだ2022年型ニューマシンの発表会の日程を明らかにしていない。スペイン・バルセロナでのプレシーズンテスト1回目は2月23日にスタートする。

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