「ただただ心配。状況の全容が早く分かれば」。大規模噴火と津波に見舞われたトンガ。父親がトンガ出身のバスケットボールBリーグ宇都宮ブレックスのアイザック・フォトゥ選手(28)は19日までに下野新聞社の取材に応じ、不安な心境を明かした。トンガで暮らす親族のうち、安否が分からない人もいるという。「津波の恐ろしさ」を知る日本人に向けて「トンガへ少しでも力を分けてもらいたい」と呼び掛けた。一方、国際協力の関係団体は支援の検討を始めた。
フォトゥ選手はニュージーランド出身。16日朝、同国で暮らす父親から、噴火の影響で紫色のような変わった色をした空の写真が送られてきた。「家族や友人はトンガから離れたニュージーランドでも噴火の音が聞こえたと言っていた」
トンガでは現在も、インターネットが使えない状況が続く。現地の被害全容は分かっていない。
父方の親戚が現地で暮らしており、安否に心配を募らせる。「新しい情報がないか」と何度もインターネットにアクセスし、落ち着かない日々を過ごしている。