株式会社丸山製麺(東京都)が展開する冷凍ラーメン自販機「ヌードルツアーズ」、二郎系ラーメンが人気

オーモリラーメン新井店前の「ヌードルツアーズ」

株式会社丸山製麺(東京都)が展開する冷凍ラーメン自販機「ヌードルツアーズ」は全国展開しているが、新潟県内では現在妙高市のオーモリラーメン新井店前のみ。今後は新潟県内の主要都市に1台ずつ設置していきたい考えだ。

丸山製麺は東京都大田区にある製麺業者で、昨年3月末から全国有名店のラーメンが買える冷凍自販機「ヌードルツアーズ」をスタートした。冷凍自販機から、にんにくの効いたこってり系の二郎系ラーメンが24時間いつでも購入できる点などが話題を呼んでいる。

冷凍ラーメンの中身は、各店舗で作ったスープを湯煎する仕組みであるほか、麺は製麺所で作った冷凍生麺のセットがなっている。現在、東京都の有名ラーメン店を中心に20店舗が参画している。価格は沖縄を除き、一律1,000円(税込み)。

丸山製麺はヌードルツアーズを全国でフランチャイズ展開をしている。オーモリラーメンは当初、東京などでの自販機での冷凍ラーメン販売からスタートしたが、その後フランチャイズ契約し、昨年9月に店前に自販機を設置した。店前の自販機では、二郎系ラーメンの「らーめんバリ男」(東京都)が売れ筋だという。

同業他社は2社あるが、製麺業は丸山製麺だけで、他社はラーメン店ラーメンコンサルタントが展開していることから、丸山製麺の丸山晃司取締役は「自社で製麺できるという点は強みだ。安定供給もできる。他社ではできないこと」と語る。

また、丸山取締役は「コロナ禍で旅行ができない中、地方にいながら東京の有名店のラーメンが食べられる。また、新潟に帰省できない人も東京でオーモリラーメンが食べられる。ターゲットは男性だが、女性もこっそり二郎系ラーメンを買っている。店でがっつり食べるのは恥ずかしいという隠れたニーズがある。二郎ラーメンの店舗は細かいルールがあり、一見(いちげん)は店に入りづらい面があり、自販機で買う人も多い」と話す。

最近では、ラーメン店の店先ではなく、コインランドリーやガソリンスタンド、パチンコ店の前に設置するケースが増えているという。昨年は全国で70台だったが、現在は72台に増え、今年は全国で200台体制まで拡大する方針だ。

オ―モリラーメン新井店前にはもう1つオーモリラーメンだけの自販機(左)がある

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