横浜で保護のフクロウ 野生種と判断、自然界へ

神奈川署で保護されていたフクロウ=11日

 横浜市神奈川区のマンションで9日に見つかり、神奈川署で保護されていたフクロウが、20日までに県内で放鳥された。署は拾得物として扱っていたが、専門家の見解を基に野生種と判断し、自然界に返すことにした。

 フクロウは体長15センチほどで、国内に広く生息するオオコノハズクとみられる。9日に同区のマンションのエントランスにいるのを住人が発見し、署が保護。その後、市内のペットショップに預けられていた。

 署によると、野鳥の会の会員に実物を見てもらったところ、翼の毛並みや爪の状態などから野生種の可能性が高いとの見解が示された。

 拾得物は通常、生ものを除き3カ月の保管が義務付けられている。署は、野生種とみられることや、オオコノハズクの遺失物届が県内で見当たらず、飼い主も名乗り出ていないことを理由に、拾得物の扱いを解除して、野に放つことを決めた。オオコノハズクは希少種のため、放鳥の日時や場所は明かしていない。

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