栃木県内新たに443人 足利の高校でクラスター 新型コロナ、3日連続で過去最多

県内の新型コロナウイルス感染者数

 栃木県と宇都宮市は20日、新たに計443人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。1日の新規感染者数は3日連続で過去最多を更新し、初めて400人を超えた。足利市内の高校でクラスター(感染者集団)が発生した。県内の累計感染者数は1万8249人となった。

 前日の19日から127人増え、感染急拡大に歯止めがかからない状況となっている。感染力が強い「オミクロン株」の疑いのある割合は、12~18日の検査で91%まで上昇。従来株からほぼ置き換わっている。

 新規感染者は10歳未満~90歳以上の男女。居住地別では宇都宮市157人、小山市36人、足利市35人、栃木市、下野市各29人、さくら市25人、那須塩原市20人などと続いた。

 クラスターが発生した足利市の高校は、17~19日に生徒18人の感染を確認。県は学校活動やマスクなしでの会話、飲食が要因とみている。また県は19日に発表した宇都宮市の感染者について、重複していたとして取り下げた。

 県と宇都宮市は20日、計895件を検査した(委託の未集計分は除く)。累計検査件数は55万3134件、退院者1万6174人、入院者165人、宿泊療養者251人、自宅療養者1209人、入院調整中398人、重症者0人、中等症者11人。

県内の新型コロナウイルス感染者(20日発表)

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