「まん延防止」適用 佐世保市、ワクチン接種会場増設へ

 新型コロナウイルス感染症の「まん延防止等重点措置」が長崎県佐世保市に適用されることを受け、朝長則男市長は20日、臨時記者会見を開き、公共施設の利用制限の方針を近く決定するほか、3回目のワクチン接種会場を増やして感染防止対策を急ぐ考えを示した。
 市長は、感染リスクなどを考慮して公共施設の閉館や利用制限を検討していると説明。近く対象施設を発表する。ワクチン接種は、2月から始まる集団接種の会場を中心部の1カ所から、東部や相浦地区を加えた4カ所に増やし、接種スピードを速めるとした。
 市立小中学校は対面授業を継続。感染者が出た学校は学級閉鎖などで対応し、児童生徒に配布したタブレット端末を活用する。
 市長は、市内の感染状況は、県内全体と比べ、より深刻な段階にあると指摘。市民に「基本的な感染防止対策を徹底してほしい」と呼び掛けた。
 一方、感染者が急増した米海軍佐世保基地から市内へウイルスが広がった可能性は「否定はできないが、(市内の感染増加は帰省など)さまざまな要因が重なった」と分析。米軍の陽性者のうち、これまでに少なくとも2人が市内の医療機関に入院したと明らかにした。


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