ワクチン3回目接種進む 長崎市、施設入所者ら対象にスタート

3回目の新型コロナウイルスワクチン接種を受ける高齢者(右)=長崎市、恵の丘長崎原爆ホーム

 新型コロナウイルスの新変異株オミクロン株の感染が急拡大する中、長崎県内各地で3回目のワクチン接種が進んでいる。昨年12月から医療従事者らへの接種が続く長崎市では今月、高齢者施設入所者らを対象にスタート。17日は三ツ山町の特別養護老人ホーム「恵の丘長崎原爆ホーム」で、入所者とスタッフの一部約100人が接種した。
 同ホームの堤房代施設長によると、90代女性は接種後に「安心できた」「痛くなかった」と話していたという。堤施設長は「施設内で感染者を出すことなくやってこられた。今後も基本的な感染対策をしながら、利用者を守り、何とか乗り越えたい」と気を引き締めた。
 長崎市は今月末から高齢者施設入所者以外の65歳以上にも接種券を段階的に発送し、2月から3回目接種が加速する。
 市は当初、2回目と3回目の間隔を8カ月としていたが、医療従事者や施設入所者・従事者らは6カ月、一般の65歳以上は7カ月にそれぞれ短縮。接種時期を前倒ししている。
 市は65歳以上の接種本格化に向け、2月2日から集団接種会場を市内9カ所に設置。土・日曜に加え、一部で水・木曜の夜も実施する。


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