東京オートサロン2022のホンダブースでは、同社の人気軽自動車であるN-WGNを週末のピクニックをテーマに、木製パーツやルーフキャリア、便利な収納ツールなどでカスタマイズしたモデル「N-WGN ピクニック」が出展された。丸目ライトに変更されたフロントマスクや、自宅の部屋のようにリラックスできる空間に仕上げられた車内などを解説していく。
週末ピクニックをテーマにカスタマイズされた「N-WGN ピクニック」
Nシリーズの中ではベーシックなポジションを担っているN-WGN。そのシンプルなキャラクターを生かし、本格的なアウトドアレジャーやバーベキューではなく週末に家族と気軽に楽しめる「ピクニック」をテーマに作り上げたのが、「N-WGN ピクニック」だ。
多くのアウトドア用品を積み込んで出かけるわけでないため、室内には小物類の収納に便利なマルチ収納ツールや荷室のスライドボード＆フロアボードといった、日常の使い勝手をプラスアルファで補ってくれるようなアイテムを中心に追加。
また、専用のシートクロスやカーペットなどは自分の部屋を自分色に染めるような考えのもと作られており、車内も自宅の部屋のようなリラックスできる空間に仕上がっている点も特徴だ。
カラーチェンジしたホイールやルーフキャリアでアクティブ感を演出
そして一番のトピックと言えるのがエクステリア。グレイッシュブルーとマットアイボリーの専用2トーンカラーで塗られたボディに木製のガーニッシュを装着。足元を飾るホイールは純正オプション品をベースにカラーチェンジしたものをインストールし、ルーフキャリアでアクティブな印象をプラスした。
細部まで造り込まれた「N-WGN ピクニック」、この顔での市販化も想定か
さらに最大の変更点となるフロントマスクはベースとなったN-WGNとは大きく異なる丸目2灯のヘッドライトを備えたものに置き換えられている。
このフロントマスクはあくまでオートサロン用のショーモデルではあるが、実はそのまま商品として販売できるクオリティとなっている。
ヘッドライトからグリル、そしてバンパーまで一体となった形状となっているが、車両本体の鉄板部分には一切手が加えられておらず、バンパーに埋め込まれたレーダー類にも影響がないように作られており、この状態で車検を取得することも可能なものとなっているのだ。
ヘッドライトも規格の丸型であるため入手も容易であり、唯一オートサロン用にスペシャルなものになっているのは木製のライトベゼル程度。現段階では市販化の予定はないということだが、市販化しても問題ないクオリティで作られているということは反響次第で商品化もあり得るということなのかも？ 欲しいと思った人々は、是非声を挙げてみてはいかがだろうか。
[筆者：小鮒 康一／撮影：佐藤 正己]
