元巨人・グラッデンらがツインズの球団殿堂入り 8月にセレモニー

日本時間1月21日、ツインズはロン・ガーデンハイアー、ダン・グラッデン、セザー・トバーの3人が球団殿堂入りすることを発表した。ツインズの球団殿堂の35、36、37番目のメンバーとなり、現地時間8月20~21日の週末に「ホール・オブ・フェイム・ウィークエンド」のイベントの一環としてセレモニーが行われる。2000年に初期メンバー6人で球団殿堂が創設されて以来、同時に3人以上が殿堂入りするのは今回が初めて。3人はそれぞれ全く異なる立ち位置で球団史の1ページを築いた。

ガーデンハイアーは24年間ツインズに在籍し、うち13シーズン(2002~14年)は監督を務めた。就任1年目からア・リーグ中部地区を3連覇するなど、6度の地区優勝を経験。2010年には最優秀監督賞を受賞した。1991年に三塁ベースコーチとしてツインズでのキャリアをスタート。この年、ツインズは現時点で球団史上最後となるワールドシリーズ制覇を成し遂げたが、ワールドシリーズ第7戦の延長10回裏にジーン・ラーキンがサヨナラ打を放ったとき、三塁のコーチャーズボックスにいたのがガーデンハイアー、そしてサヨナラのホームを踏んだ三塁走者はグラッデンだった。

そのグラッデンは1987年、1991年と2度のワールドシリーズ制覇に貢献。主に「1番・レフト」として1987年から1991年まで5年間ツインズでプレーし、1994年は読売ジャイアンツに入団して98試合で打率.267、15本塁打、37打点、2盗塁、OPS.758をマークした。現役引退後はミネソタのラジオ局で解説者として活躍中だ。

1994年に54歳の若さで亡くなったトバーは、ミネソタ移転直後の1960年代中盤から1970年代序盤にかけて主にリードオフマンを務めた俊足好打のユーティリティ・プレーヤーだった。ツインズではメジャーデビューした1965年から1972年まで8年間プレー。1968年9月22日のアスレチックス戦では史上5人しかいない「1試合9ポジション出場」を達成している。

グラッデンとトバーはメディア関係者、球団関係者、球団殿堂メンバーなどで構成される67人の委員会によって選出。一方、ガーデンハイアーは球団殿堂メンバーや球団幹部などで構成される「ベテランズ委員会」によって選出された。

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