北谷沖 ヨナバルマジク6匹

 沖縄では数少ないタイ科の魚、ヨナバルマジク。美しいピンクの魚体は釣り人憧れの魚の1つ。底引き網などの乱獲により一時期は幻の魚とまで言われたこの魚を、最近になってよく釣らせてくれる、2人の若い船長が現れた。赤野漁港の第八隆生丸の玉城善太郎船長と、浜川漁港の琥珀丸の新崎盛朗船長だ。

 2人は学生時代から釣りの天才と呼ばれ、親友でもありライバルでもある。昨年、金武湾でたくさんのヨナバルマジクを釣らせてくれた玉城船長に続いて、今年は北谷沖でもヨナバルマジクが釣れているとの情報が入り、10日に同行取材した。メンバーは新崎船長と玉城船長、佐久川正悟さんと田島快飛さんの4人。

 新崎船長が、オキアミやシバエビを餌にテンヤ仕掛けやてんびん仕掛けで狙うと、すぐに良型のイジュキンが釣れた。続いて本命らしきアタリがあり、餌にヨナバルマジク特有の噛み跡が付いた。本命がいることが分かったので、アンカーを打ち、コマセをまいて狙う作戦に変更した。

 すぐに玉城さんに2キロのヨナバルマジクが釣れ、続いて田島さんにも2キロ近い良型が釣れた。その後も新崎船長と佐久川さんにも2キロ前後の良型が釣れ、47センチ、2.3キロを筆頭に6匹のヨナバルマジクが釣れ、全員えびす顔での釣果撮影になった。琥珀丸(電話)080(1879)7520。

(おきなわ釣り王国社・仲栄真修)

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